Works_Fuku_1935_婦女像_19350925_青甲社塾報1

制作年：1935年（昭和10）

出展：青甲社昭和十年度第一回研究会（1935年8月25日）

出典：青甲社塾報4号

編者：秋田仙喬

発行所：西山塾

​発行年月日：1935年（昭和10）9月25日

《婦女像》　1935年

『青甲社塾報』4号（西山塾、1935年〈昭和10〉9月25日発行）掲載の青甲社研究会（昭和十年度第一回）に出展された秋野不矩の習作。

　澤 宏靭こうじんの「研究会の記」によると8月25日信行寺にて開催された研究会には出席者32名、塾生の作品26点が展示せられた。優作には西山英雄、秋野不矩、安島雨晶、佐倉五郎の4名の作品が選ばれた。塾報掲載の本作品には、師 西山翠嶂にしやますいしょうの以下の批評が寄せられている。

婦女像　　　秋野不矩

佳作である。殊に黒の服の仕上げなぞ概念的でなく地味で美しさを出して居る。膝の綾、裾のうねり曲（綾）等には尚考慮を要す。ハンドバックは少し複雑な色彩感覚を附与して欲しい。顔面の色彩は冷たく頬など少し赤味を持たした方が良い。（先生評）

『青甲社塾報』4号