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Works_Fuku_1936_菊_19370220_青甲社塾報5

制作年:1936年(昭和11)

出展:青甲社十一年十一月研究会(1936年)


出典:青甲社塾報5号

編者:上村松篁

発行所:西山塾

発行年月日:1937年(昭和12)2月20日


《菊》1936年
《菊》1936年

『青甲社塾報』5号(西山塾、1937年〈昭和12〉2月20日発行)掲載の青甲社研究会(昭和十一年十一月)に出展された秋野不矩の習作。

「作者のことば」が次のように寄せられる。


菊     不矩
 秋の陽に映えて、一軸に一花、一葉一葉指をもて撚ねじりのぼした様に静かに伸びたその花、そして人の浅からぬ丹精の後に咲く、実に荘重そうちょうな日本趣味の花。私の絵は少し葉がさわがしくてその荘重味に缺けてゐましたので残念に思ひます。

 1936年11月に催された研究会は「文展出品製作の為め止むなく八、九、十、三ヶ月研究会を休会」(「十一月研究会記」青甲社塾報』5号しての開催となった。同年10月16日から始まった文展(文部省美術展覽會鑑査展)に秋野不矩は、《砂上》を出品、入選、選奨(帝展の特選と同じ)受賞した。

 この日の研究会では、「例により午前九時より特別陳列の唐画の模写に着手す、本月も再び岡崎氏コレクションより御提出を願ふこの作国華にも所載され、もと島津侯所蔵の名作にて競つて模写」(同前)を行ったという。当時、西山翠嶂の画塾では、毎月の研究会において秘蔵の名品を借り、塾生が競って模写を試みることが行われていた。


 
 
 

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