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井上 迅

井上 迅

脚本
その他

プロフィール

登録日: 2024年2月29日

記事 (9)

2025年12月22日1
《たそがれ》
久々に秋野不矩の会のホームページに作品紹介を追加した。おそらく秋野不矩の猫をモチーフにしたもので、図版で確認できるもっとも古い作品。  猫を身近に知っている人なら、この一瞬をとらえた姿態がどんな時か想像がつくだろう。なにかの気配に動きをとめて振り返る。タイトルは《たそがれ》だが、猫が振り向いた先に夕陽そのものがあるようには思えない(猫に影はない)。それにこの絵のアングル、人の目の高さから猫を見下ろしている。秋野不矩は子供の頃から猫と一緒に暮らしてきた。猫はいつも画家にとって格好のモチーフだった。この絵の前に立つ人がもし猫好きなら、黄昏時、猫の仕草にふと目を留めて立ちどまる画家の姿を、絵を見ているその視線に重ねて感じたことだろう。 《たそがれ》1937年(昭和12)新穎会第一回展出品 https://www.akinofukunokai.com/nishiyamaartschoolshokoshaperiod?pgid=lxo2e95j-6da42510-bc89-4aaf-99d6-24d549fee70e

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2025年10月28日3
軍用機献納作品展出品作《桃に小禽》
先週水曜日(10月22日)東京へ、竹橋の東京国立近代美術館へ「記録をひらく 記憶をつむぐ」展、通称〈戦争画〉展を見た。  秋野不矩の《 桃に小禽 ことり 》という小品が展示されているとの情報を、わたしの従姉 稲葉真以 まい から得ていたので、かねて〈秋野不矩〉における〈戦争(画)〉、引いては〈日本画〉と〈戦争(画)〉の関係性について、3年後に控えた秋野不矩生誕120年を期した回顧展(静岡・京都・東京を巡回予定)では、避けて通ることはできないテーマになるだろうと、是非とも見ておきたいと思っていた。  メインの〈戦争画〉展を見た目で、秋野不矩の《桃に小禽》がどう目に映るか、心穏やかに絵画を鑑賞するという姿勢は保ちつつ、美術館へ向かう足取りは心なしか緊張していた。  会期が残り5日となった「記録をひらく 記憶をつむぐ」展は平日にも関わらず、たいへん混雑していた。展覧会図録が制作されないということが、どういう意図なのか、この展覧会をベールに包んで観客を呼び寄せる効果となったと思う。藤田嗣治の《 アッツ島玉砕 》(1943年)は、これまで何度かこの絵の前に佇んだことはあるが(生死も判然とし...

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2025年9月17日2
《雨雲》を前に
9月12日、秋野不矩美術館で翌13日から開催される特別展「風景へのまなざし」の内覧会に出かけた。  株式会社ヤマタネグループの所蔵品から、秋野不矩作品は《雨雲》 (1991年) 、《シヴァ寺院Ⅰ》 (1990年) が展示された。 雨雲 Rain Clouds 1991年...

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秋野不矩の会

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德正寺内

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